村竹

2022.11.20

自宅を建てて思うこと②

前回、自宅計画で取捨選択のところまでお話しさせていただきました。

 

今回は長くなるかもしれませんが自宅プランができるまでのお話をさせていただこうと思います。

 

前回内容で

・平屋

・無垢床の使用

・天井の高いLDK

・中庭のある家

を計画に入れると伝えさせてもらいました。

大きくなりすぎたプランでこれらをどう残していくか、住みやすさ、カッコよさも含めて検討開始です。

 

まずは中庭です。中庭は開放感を持たせつつ、プライベートを守れるという利点があります。しかし、その分外壁面積が増えたり基礎面積が増えたりと建築費用も掛かります。それらを考慮して寛ぐことができて遊び場にもなる、ちょうどいい塩梅の広さとして4帖半としました。

 

次に天井の高いLDKです。

高いと言っても標準の天井高さ2.4mから少し上げて2.6mとするぐらいだと正直あまり開放感は得られません。下げるところは下げる、上げるところは上げる、空間に強弱を持たせるとより高く開放感を感じやすくなります。実際自宅では玄関と廊下の天井高さは2.2mしかありません。人が通るだけのところで高さはなくても大丈夫です。逆に狭い空間の天井を高くしてしまうと間延びしてしまいカッコ悪くもなります。

 

LDKでは空間に変化を持たせられる勾配天井を採用しました。

どこまで天井を上げるか、目一杯高くすると梁が見えてしまいます。

梁を見せすぎると野暮ったくなり、何もないとただ天井が高いだけの空間になります。

そこで複数本の梁は使わず、各方向1本ずつの化粧梁、これを支える大黒柱の計画としました。『梁を見せる』としたことで天井高さが決まりました。低いところで2.9m。屋根なりに勾配を取って一番高いところで4.3m、となりました。

これで自宅の玄関からLDKまでの間取りとストーリーができました。

 

天井の低い玄関 → 玄関ホールを見るとFIXを介して見ることができる中庭 → ホールからLDKに入ると一層の開放感が得られるLDK → 視線の気にならない中庭、アウターセットを使用したLW(LIXIL大開口サッシ)

 

言葉で説明すると難しいことばかりですが、こういうことは体感することが一番であると思っています。私の自宅に関しては実例に上がっていますので気になる人は見ていただければと思います。

 

他の諸室に関しては、プライベートな空間であり、一般的に人が入るような所でもないため、予算を抑えるために標準のものを使用しています。人それぞれの感覚ではありますが、私は来客があるところまでをお金をかけて他は抑えてもいいのではないかと思っています。その辺りも取捨選択の部分ですね。

 

 

 

さて、ここにきてようやくタイトルの『自宅を建てて思うこと』です。

 

よく家は3回建てないと満足いかないと言いますが、私としては何度建てても100%満足いくものはできないと思っています。お客様から「いろいろな家を見ているからいいものできるでしょ」とよく言っていただくことがあります。実際に自分が建てて思うことですが、こうすればよかった、ああすればよかった、と思うことが多々あります。

もう直しようがないもの、将来的には実現可能なもの、大きいことや小さいことまで多岐に渡ってあります。

 

先程100%満足いくものはできないと言いました。ただそれらを踏まえてのお家造りでもあると思います。あとから『やっておけばよかった』、『こっちよりあっちがよかった』と後悔ばかりではなく『でもこっちにしたから〇〇にできた』、『やらなかったことは後悔だけど悩み悩んで決めたことだから仕方ない、これも思い出になったね』とあとから振り返って笑えるような愛着のあるお家にしていただきたいです。私自身家を建ててとても思うことです。

 

 

一生涯で一度の思い出作りのお手伝いとして私たちがいます。

笑顔でお引き渡し、末永いお付き合いができるように日々を過ごしていきたいと思います。