冨岡

2022.06.23

2世帯住宅の計画 間取り編②趣味スペース

2世帯住宅とは、親の世帯とその子供の世帯が一つ屋根の下で暮らすために考慮された住宅の事です。

前回の続きで間取りについてお話しさせて頂きます。
以前の回でお話ししたように実家の敷地に私たちが住まう2世帯住宅と弟家族が住む家を建てる計画になったので家を建て替える前まであった『庭』のスペースがほとんどなくなってしまうことになりました。
庭のスペースには父親の趣味の鉢植えや盆栽が数多くあり、約20帖の専用デッキがありました。
鉢植えや盆栽の世話をすることが父親の生きがいのようなものなので何とかこのスペースが確保できないものかと考えました。
しかしながら庭のスペースは限られています。
75坪の敷地の中に建物を2棟計画して、駐車スペースを確保して、市街地なので車よりも便利な自転車で家族全員移動もするので駐輪スペースも確保しないといけません(8台分)。
さらに物置なども必要となるので『猫の額ほどの庭』しか残りません。どうやってスペースを確保しようと考えた結果・・・。
『屋上』を作ることを考えました。
屋上を作れば鉢植えなどを置くスペースは確保出来そうなので何とかなるかなと思ったのですがここで一つ問題が。
両親が生活するスペースは1階、私たちが生活するスペースは2階。屋上は2階の上。2階の上に上がるためには2階を通らないと行けません。完全分離型の2世帯住宅なので屋上に上がるためには2階の玄関を開けて階段を上がらないと行けません。
どうしようと考えた結果ひらめいたのは
『屋上に行くための専用の入口を作ればいい』と言う結論でした。
玄関の横に屋上に行くためだけの扉を設置。
扉を開けたらすぐ階段。階段を上がればすぐに屋上になるように間取りを設計しました。こうすることで時間を問わずに父親は気兼ねすることなく屋上に行くことが出来、26帖の屋上スペースを確保することが出来ました。

続きは次回に。

        冨岡  邦浩